Quick Answer: 白色電融アルミナ(WFA=White Fused Alumina)は、高純度アルミナを原料に電気アーク炉で溶融・冷却して得られる 高硬度・高純度のアルミナ系研磨材です。モース硬度はおおよそ9、真比重は3.95–4.00 g/cm³。 耐熱性・耐摩耗性・耐薬品性に優れ、鉄分をほとんど含まないため、 ステンレス・精密研磨・電子部品・医療機器などの高純度用途に最適です。
白色電融アルミナ(WFA)は、純度の高い酸化アルミニウム(Al₂O₃ 99%以上)を主原料とし、 約2000℃の電気アーク炉で溶融・冷却して得られる人工コランダムです。 不純物(Fe₂O₃・TiO₂)が極めて少ないため白色透明の結晶を示し、 高硬度・高耐熱・高絶縁性を備えたクリーンな研磨材として、 ステンレス、光学ガラス、電子基板、医療部品などの精密分野で広く利用されています。
項目 | 代表値・備考 |
---|---|
主成分 | Al₂O₃ 99.2–99.6% |
真比重 | 3.95–4.00 g/cm³ |
嵩密度 | 1.60–2.10 g/cm³(粒度・整粒条件による) |
モース硬度 | ≈ 9 |
ヌープ硬度 | 約 2000–2200 kg/mm² |
熱膨張係数 | 7–8 ×10-6/K |
熱伝導率 | 25–35 W/m·K(条件による) |
融点 | 約 2050℃ |
電気特性 | 高抵抗の絶縁体 |
形状 | ブロッキー(blocky)またはシャープエッジ |
色調 | 白色~淡灰色 |
※上記は代表値です。炉条件・整粒条件・粒度分布などにより変動します。詳細はTDSをご参照ください。
項目 | WFA(白色電融アルミナ) | BFA(褐色電融アルミナ) |
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純度 | Al₂O₃ 99%以上 | Al₂O₃ 95–96.5% |
靭性 | 中~高(切れ味重視) | 高(タフ) |
切削性 | 精密研磨・仕上げ向け | 重研削・ブラスト向け |
コスト | 高純度ゆえやや高価 | コストパフォーマンス良好 |
代表用途 | 精密研削、ステンレス仕上げ、電子・医療用途 | 重研削、耐火材、ブラスト |
WFAは不燃性の無機粉体ですが、粉じんの吸入を避けるため、 防じんマスク・保護メガネ・手袋の着用を推奨します。 乾燥した環境で保管し、開封後は密閉してください。 詳細はSDS/TDSをご参照ください。
Q1. WFAの標準粒度レンジは?
A. FEPA F12–F220 を中心に、マイクロパウダーまでラインナップ。用途に合わせて選定可能です。
Q2. ステンレス研磨にはWFAが最適ですか?
A. はい。鉄分を含まないため汚染リスクが低く、
ステンレス・非鉄金属の仕上げにはWFAが推奨されます。
Q3. WFAとBFAのコスト差は?
A. WFAは高純度製造のため単価は高めですが、
清浄度・仕上げ品質・再研磨回数の削減でトータルコストを抑えられる場合があります。
Q4. 耐火用途での使い方は?
A. 微粉~粗粒を配合し、耐摩耗・高温強度・低汚染を両立する設計が可能です。
Q5. 価格や納期は?
A. 粒度・等級・数量・納入先によって異なります。
お問い合わせ時に用途・粒度・年間使用量・希望港をご提示ください。
関連リソース:
・WFA Guide(本ページ)|
BFA vs WFA:違いと選び方|
WFAの研磨・耐火用途|
製品ページ:白色電融アルミナ(WFA)
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