本ガイドでは、黒色炭化ケイ素(Black SiC)、緑色炭化ケイ素(Green SiC)、および SiCマイクロパウダーの特性・物性・製造プロセスから、ブラスト、 研削ホイール、ラッピング/ポリッシング、 耐火材まで用途別の粒度選定を体系化。CanAbrasiveは高品質SiCを日本/グローバルに安定供給します。
Quick Answer: 炭化ケイ素(SiC)はモース硬度 9.2–9.5、真比重3.20–3.25 g/cm³の高硬度・高耐熱セラミックス。 黒SiCは靭性・コストに優れブラスト/重研削に適し、緑SiCは高純度・鋭い切れ味で精密研磨や硬脆材加工に最適。 SiCパウダーはラッピング/ポリッシング、樹脂/セラミック充填材、耐火材微粉として使用されます。
SiCはSiとCの化合物で、共有結合性の強い結晶。高硬度・高耐摩耗・高熱伝導・耐薬品性に優れ、研磨材・耐火材・半導体などで広く利用されます。本ガイドでは研磨材グレードのSiCに焦点を当てます。
項目 | 代表値・備考 |
---|---|
主成分 | SiC(黒:95–98%/緑:98–99% 目安) |
真比重 | 3.20–3.25 g/cm³ |
嵩密度 | 1.30–1.65 g/cm³(粒度・整粒条件に依存) |
モース硬度 | 9.2–9.5 |
熱膨張係数 | 4.0–4.5×10-6/K(代表値) |
熱伝導率 | 100–200 W/m·K(結晶/焼結状態・粒度で変動) |
電気特性 | 半導体的性質(導電性あり/粉体は条件依存) |
形状 | シャープな角をもつ砕石状(blocky) |
色調 | 黒(不純物由来)/緑(高純度結晶) |
※数値は代表値。原料・炉条件・整粒条件で変動します。正式仕様はTDS/SDSをご確認ください。
観点 | 黒SiC | 緑SiC | SiCパウダー |
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純度/汚染 | 中~高(コスト良) | 高純度(低汚染仕上げ) | 高純度を選択可 |
切れ味 | 良(靭性寄り) | 鋭い(硬脆材向け) | 粒度可変(サブミクロン可) |
代表用途 | ブラスト/重研削/耐火 | 精密研磨/硬脆材/電子・光学 | ラップ/ポリッシュ/充填/耐火微粉 |
コスト | ◎ | △(高純度ゆえ) | 粒度・純度依存 |
関連リソース:
・SiC Guide(本ページ)|
BFA Guide|
WFA Guide|
用途一覧|
黒SiC製品|
緑SiC製品|
SiCパウダー
Q1. ガラスや石英の研磨にはどちらが適切?
A. 低汚染・鋭い切れ味が必要なため緑SiCを推奨。粒度はF600–F1200や微粉域が目安です。
Q2. ブラストでの再利用回数は?
A. 回収・分級・異物除去次第ですが、黒SiCは靭性があり循環回数を稼ぎやすい傾向です。
Q3. SiCは導電する?静電気対策は?
A. SiCは半導体的に導電します。粉体搬送ではアースや除電対策を推奨します。
Q4. 梱包と最小ロットは?
A. 通常は25kg紙袋/1tフレコン。粒度・純度により最小ロットが異なるためお問い合わせください。
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