FEPA–JIS–ANSI 粒度対照表|炭化ケイ素・電融アルミナ

本ページでは、FEPA(欧州)JIS(日本)ANSI(米国)の 粒度規格を比較し、炭化ケイ素(SiC)や白色/褐色電融アルミナ(WFA/BFA)の 代表粒度・平均粒径・用途別目安を掲載しています。
CanAbrasive は FEPA/JIS/ANSI に対応した高精度研磨材を日本および海外へ安定供給します。

Quick Answer: 本ページはFEPA(欧州)JIS(日本)ANSI(米国)の 粒度規格を横並びで確認できる対照表です。炭化ケイ素(SiC)や白色/褐色電融アルミナ(WFA/BFA)など 研磨材の代表粒度・平均粒径・用途目安を掲載し、置換選定の参考になります。 CanAbrasive は FEPA/JIS/ANSI いずれの表記にも対応した TDS/COA を提供します。

目次

1. 規格の基礎(FEPA・JIS・ANSI)

粒度は砥粒の粒径レンジを示す規格で、FEPA(F 表記)JISANSI で 許容差や測定法にわずかな差があります。国・産業により慣用規格が異なりますが、実務上は F240 ≒ #240(JIS) ≒ 240(ANSI) のように概ね置換可能です。

2. FEPA–JIS–ANSI 粒度対照表(代表例)

FEPA (F) JIS (番号) ANSI (番号) 平均粒径 (μm) 目安 主な用途
F12#1212≈1410粗研削、鋳造ブラスト
F24#2424≈710一般研削、表面処理
F36#3636≈425鋳造・切削前処理
F60#6060≈250中研削、整形
F80#8080≈180仕上げ研削、耐火材
F120#120120≈125仕上げ・一般研磨
F180#180180≈82精密研削、ブラスト
F240#240240≈58.5ラップ、中仕上げ
F400#400400≈23精密ラップ、スラリー
F600#600600≈14鏡面手前の仕上げ
F800#800800≈8.4超精密研磨
F1000#10001000≈6.5半導体・光学用途
F1200#12001200≈5.0ウエハー、ミラー仕上げ

※ 上記は代表例(目安)です。材質・メーカー・測定条件により粒度分布/許容差は変動します。 正式仕様や PSD(粒度分布)の確認は お問い合わせ ください。

3. 代表粒度の置換と用途目安

用途推奨 FEPAJIS 目安材質例
ブラスト(前処理/粗化)F24–F80#24–#80Black SiC / BFA
一般研削(ボンド)F36–F120#36–#120Black SiC / WFA
精密研削・仕上げF180–F400#180–#400Green SiC / WFA
ラップ・ポリッシュF600–F1200#600–#1200Green SiC(微粉)

※ 具体的な粒度は被加工材・装置条件・仕上げ要求により最適値が異なります。

4. 選定のポイント(SiC/WFA/BFA)

  • 黒SiC: 靭性とコストバランス。ブラスト/重研削/耐火材に最適。
  • 緑SiC: 高純度・鋭い切れ味。ガラス/石英/セラミックスなど硬脆材の精密研磨に。
  • WFA/BFA: 砥石・研磨紙布・耐火材骨材。WFA は低Na/低鉄、BFA は靭性高。

関連ページ: 黒SiC緑SiCWFABFA

5. FAQ(よくある質問)

Q1. FEPA と JIS は同じですか?
A. 同一ではありませんが、実務上はほぼ対応関係があり置換可能です。最終仕様は PSD と許容差で確認します。

Q2. 海外取引ではどの規格を使うべき?
A. 国際取引では FEPA の採用が一般的です。日本国内顧客には JIS で提示するケースもあります。

Q3. SiC の微粉(F600 以上)の PSD は入手できますか?
A. はい。ロットごとの COA(分析証明)と併せて提供します。お問い合わせ ください。

Q4. どの粒度から鏡面に入りますか?
A. 一般に F600 以降が鏡面前段、F800–F1200 が鏡面域の目安です(材質/工程に依存)。


CanAbrasive へのお問い合わせ: 必要な規格(FEPA/JIS/ANSI)、材質(SiC/WFA/BFA/CA)、粒度、年間使用量をご提示いただければ 最適グレードをご提案します。お問い合わせフォーム